この日黙祷を捧げるために頂上を仲間と目指す。

自分たちの思いがどう伝わるかはわからない。

この時期に困難な体験をしながら、そこで祈りを捧げることで、あの忌まわしい災害を決して忘れる事なく後世に伝えていけるきがして…。

一歩ずつ確かめながら。

氷点下の気温の中で汗をかき、またある時は寒さに耐えながら。

ただ頂上を目指す。

これから来るどんな苦労にも立ち向かう事を誓うために。

励ましあい、支えあい。

振り返るともう引き返すことも困難な場所に来ていることに気付く。

そしてそれが現実となる。

災害があったあの地にむかい黙祷を捧げる。

目的がそこにありながら、思いもよらない出来事が。

そもそも天候も悪天候が予想されながら、まさかの晴天。

すべてを無にしてかけおりる。
決して忘れる事がない記憶として。

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