2012年10月18日木曜日

ハイパフォーマンスサーフボードの行方

10月18日木曜日
 朝のチェック。
トオルちゃんに会う。
オーストラリアに留学していた友達を紹介された。
彼はいまサーフボードを日本に輸入して販売していると言う。
聞くと名の知れた大手ブランドだった。




オーストラリアでもサーフボードの価格はどんどん上昇して700ドルくらいらしい。
また彼はサーフショップとは取引せず、直接ユーザーにインターネットで販売すると言う今時のビジネス。
さて、サーフボードの販売はいったいどのような形に変わってくのだろうか?

その大手ブランドはいま流行のハイパフォーマンスボードで、世界のトップサーファーが使用しているもの。
たまたま昨日いつもの丸っこいボードではなく、ちょっと飽きたのもあって先の尖ったボードに乗ってみた。
なんとまあうまく乗れないこと。ふらふらだった。
ボリュームも少ないのでパドルも疲れる。
楽をしていたと言えばそれまでだが、丸っこいボードでライディングに不満があった訳ではないので「年相応」のボードだったと思う。


photo by lisa uchida

最近ではトレイルランニングをやったり、SUPをやったり、いろんなジャンルのスポーツをやる機会が多くなったが、それらのジャンルでは自分はすべてビギナーだ。
だから道具もそれに合ったものにもするし、タイムやパフォーマンスよりも「完走」など目的や目標も違ってくる。
いずれにせよそれらは楽しめる程度にやっているのだ。
サーフィンにおいても、過去はコンテストなどに出ていたが、いまはそうではなく楽しむために泳ぐだけだ。
だからボードもそれなりの「年相応」のボードになって行く。
もちろんまだ自分と同じ年やその上の人でもコンテストに出ている人もいるし、そういう人はどんどん攻めたボードでいいと思う。
トレイルランニングのトップの選手も40代の人も多いからね。

でも、その人たち向けのハイパフォーマンスボードがインターネットで日本の市場の半値近くの価格で流通するのであれば、そこに付加価値を付けて競争することは容易いなことではない。
1mm, 2mmの差の長さや厚さをオーダーするならインターネットでも可能なのかもしれないが・・・。

そういう意味では「年相応」もしくは「身分相応」のサーフボードの製作の相談を乗ってあげることの方がいまの時代はマッチしているのかもしれない。
中国でどこの誰が仕上げたかわからないボードよりは、身近な職人やプロショップで自分の技量をしっかり見てもらって、最適で、しっかりバフがかかったピカピカなボードを手に入れることの方が、無駄使いにはならないだろう。

それくらい、サーフィンをライディングで楽しむということは難しいことだから。